足もとのコンシェルジュ的な存在として

前回の記事に足の違和感はお医者さんよりも靴専門店の方がいいの?というコメントがありましたので、その辺について今回は書いてみますね。

必ずしもそういう事ではなく、私どもは先ずはお医者さんに診断してもらう事をお勧めしています。

私たちは医師ではないので、治療をすることは出来ませんしするべきではありません。
でもある知り合いのお医者さんに「あなた達のような靴店は現状では一番素足に触れる機会の多い職種なので、その職種なりの役割はあるはずです」と言った意味の言葉を頂いたことがあります。

その言葉を私どもは「足もとのコンシェルジュ」的な存在であると受け止めさせて頂きました。

例えば一般的に言われているのは外科は主に骨などの異常などを診るのでレントゲンやMRIなどで診断し、骨に異常がないと「特に問題はなさそう」という診断が下され、安静にするよう言われたりするようです。
問題があれば手術や痛みどめの処方などでしょうか。 理学療法士さんに指示しリハビリを行ってくれることもあるでしょう。

以前こういう事がありました。整形外科でレントゲンにより外反母趾と診断され靴の相談に来られました。外反母趾なのは間違いないのですが、話を伺い足を診ると激しい痛みの原因は「ウオノメ」の可能性があり皮膚科を紹介し解消したという事もあります。

ほかの事例では、指先痛いという悩みで靴を探しに来られた方は、指先の爪が指に食い込み化膿してしまっていました。
お医者さんに通ってると言う事で、お話を伺うと掛かり付けの内科で抗生物質を処方されているが、化膿が引いてもまたすぐに悪化するという事を繰り返していて抗生物質だけを飲み続けているような状態でした。
爪の食い込みが原因だということなどを伝え、一度皮膚科に行ってもらう事をお勧めし、そのうえで靴を買い替えてもらい改善へ向かいました。

同じ巻爪の処方でも内科では化膿止めの処方、外科では爪を抜いてしまう場合もあります。皮膚科などでは爪を温存したまま改善する方法もあります。 そしてその後の足のケアの方法も大事です。

他にもこのような事例に事欠く事はありませんが、お医者さんが悪いのではなく『どこに掛かったらいいのか判らない』と言うことが問題だと思うのです。
その結果自己判断で自らたらい回し状態に陥っているお客様が多いです。
そんなときにせめて足の状態から先ずは○○科で診断してもらって下さいと言う事を教えてあげるのも私たち靴屋の大事な役目なのだと思っています。

なので先ずは靴専門店…ではなく、正しい診療科の選び方が大事なのだと思います。
そして診療だけだは満足せずに足もとの改善をすることで、折角の治療効果が出やすくなります。

と言う事で、私たち靴店は「足もとのコンシェルジュ」的な存在でもあると考えていますので、何か気になることがあればお気軽にご相談くださいね。
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足の裏にお餅がついている感じ…

「足の裏にお餅がついている感じ…」と言って来店される方がいます。
昨日は「足の裏がゴロゴロと痛い…まるで石を踏んでいるよう」と言っていました。
いずれのお客様も表現は違いますが、ほぼ同じ症状です。
実はこんな症状を訴える方は、案外と多いのです。

足の裏を見てみても当然お餅など付いていないし、靴の中に石ころも入ってません…
でも歩くと足の裏に違和感を感じたり痛くて歩くのが辛かったりするようです。
痛みの部位は、共通して足の指の付根あたりです。

先日のお客様は何カ所も病院を回ったけど「老化ですね…」という診断結果だったようです。
最後に行った病院では足の事で著名な先生でしたがレントゲンを見て「骨に異常は無いので老化ですね」と言われて対処法は無いとのことでがっかりして最後の最後で靴屋に頼って来てくれました。
まぁ…行った病院が整形外科なので診断が当然と言えば当然の結果なんですよね…
お客様は「足を見も触れもしなかった」と言っていましたが、ある意味レントゲンやMRIで骨の状態を診て診断する科なので不満を言ってもある意味仕方がないのです。

それはそれとして…この症状の方の共通していると思われるのは足の横アーチが低下し「開帳足」と言う状態になり指も浮き指になっていたり縮こまっていてちゃんと指を使って歩けていない場合が多いです。
うまく指先まで体重移動できずペタペタ歩きになり指の付けにに負担がかかっているようです。

そこで足運びがしやすく体重移動がスムーズになる靴と足の状態に合わせたオーダーメイドのインソールを合わせてご使用いただくことにしました。
短時間ですが店内で歩き方も練習しただけで来店した時よりも随分とスムーズに歩く事が出来るようになりました。

「老化現象」は長生きしている以上は受け入れなくてはならない事ですが、そのまま諦めて外出もためらうようではどんどん健康を害してしまいます。
「老化現象」でもまだまだ改善の余地はありますし、方法は残されています。
諦めずに快適な足もとに整えて、散歩を楽しんで下さいね~。

傷の手当は形成外科へ

歩く力も弱ってきたご高齢の方が施設の方に付き添われてご来店されました。
来店時は車イス、でも少し歩かなくては…と言う事で靴をお探しでした。

足の状態を見るために足に触れると指先がとても痛い様子でしたので靴下を脱いで見せてもらいました。
すると指の変形もあるのですが、指同士がくっつき、傷もあり指先から甲の付近までうっ血してぶす色になっています。
付添いの方に尋ねると皮膚科に通っているとのことですが「塗り薬を処方されているのですが、あまり変わらない…」ようです。

皮膚の疾患は一般的には皮膚科と考えるのが一般的ですし、切ったりと言った怪我の場合は外科と言うことになると思います。
でも今回のように傷が治りにくかったりしている場合は、形成外科の受診が必要な場合もあります。

足の場合、なかなか良く見ないとわかり難かったり、周りの人にも見落とされたりすることも多く、気づいたときには化膿がひどくなっていたり、大きな傷になっていることも多いのです。
また糖尿病で末しょう神経障害が起き、痛みを感じにくくなっていたり、下肢の血流障害で傷の治癒力が落ちていたり…
様々な要因で足の傷がひどくなってしまっていることがあるのです。

今回もちょっと表面の塗薬だけで改善しない場合は、早目に形成外科に相談してみることを勧めました。

僕も形成外科の事を知る前は「美容整形」と混同していましたが、説明を聞いて初めて「形成外科は傷を治す科」だということが分かりました。

今回のようなケースだけではなく怪我や火傷などの治療にも形成外科は良いそうです。
なかなか治らない傷がある場合は一度形成外科に相談してみることも知っておいて下さいね。

足の裏全体の痛み?

若い男性がお父さんと共に来店されました。
それも足が地面に着けないほど痛いらしく、つま先だけ軽くついてケンケンするような感じで入って来られました。

話を伺うと病院の帰りで、足裏全体が痛くて足もまともに着けない状態です。
重機の乗り降りを一日中頻繁にする仕事で地面はコンクリート。
その硬い地面に何度も飛び降り片足で着地するために痛みが発生したようです。

足を見ても熱を持ったり腫れたりしている様子も無く「反対の足と比べて腫れている様子も病院での診断は?」と聞くと「骨に異常は無いので、地面からの衝撃により腱とかに炎症を起こしているのでは?」と言う診断で、消炎効果のある塗薬や飲み薬そして痛み止めを処方されたようで、他には特に指示は無かったようです…
状態が状態なので、仕事を少し休んだ方が良いのでしょうが、そうもいかないようです。

それでいろいろと痛みの発生状況や仕事、普段の履物などを聞いているうちに「足底腱膜炎」に近いようです。
彼の場合、偏平足ではなくむしろ足底筋がピンと張っているような状態です。
外反偏平足といって土踏まずが下がることで痛みを発症する人もいますが、逆にアーチが高かったり足底筋が緊張していたりして発症する場合もあります。
試しにストレッチをするとかなりふくらはぎやハムストリングスが硬いようなのでそれも踵を引っ張る要因になっているようです。
ただでさえかかとの骨が引っ張られ張っている所へ一日に何度も飛び降り痛い方の足で着地、しかも履物は長靴です。
初めはかかと付近が痛かったのが、足裏全体に広がり足もつけないほど悪化してしまったようです。

薬で炎症を抑えるのも必要ですが、踵の動きや筋肉の状態を考慮しないと痛みどめでごまかしているうちにさらに悪化しては元も子もありませんねぇ…

そこで今回は長靴用に足底筋に負担のかからないようにインソールを試してもらう事にしました。
でも少しでも負担のかからないように重機からの飛び降りは当分やめた方が良いですね…。

若さゆえ勢いに任せ、身体を気遣うのが後回しになってしまいますが、日ごろの疲労が積み重なり体が悲鳴を上げだすこともあります。
無理せず日頃から自分の身体とうまく付き合っていきましょうね。

10月はどさん子体力アップ強化月間

いろんな場で講話を担当させて頂いていることをきっかけに「家庭教育サポーター企業」に登録させて頂いています。
そんなことで、今回このようなポスターが配布されました。
「どさん子体力アップ強化月間」 10月の話ですが、早目の告知ですね!



子供たちが日頃から運動やスポーツに親しみ、体力向上に取り組んでもらうための啓蒙活動です。
昨今子供の運動不足が言われていますが、その反面少子化の影響でスポーツチームの維持が困難になり子供のスポーツ開始年齢も低年齢化しているように思えます。
でも小学入学前後の子供の足はまだまだ骨が完成していません・・・
子供の足は大人の足のミニチュア版ではなく、構造的にもまだまだ発展途上です。
そんな足で特定のスポーツをするのは弊害も伴うのでは…という気がかりもあります。

それよりも私たちの立場から気になるのは、子供の歩く環境がどんどん減っていることですね…
近隣の小中学校でも自転車通学が増えています。
以前はある程度離れた地域の子供が自転車通学を許されていたのですが、近くに住む子も自転車OKの学校もあるようです。
でも歩くってとても大事で、人間の根源的な行動でもあります。
さらに大人になればなるほど歩く機会は減り、わざわざ時間を確保してウォーキングをしなくてはならないほどに…
子供の時くらい歩く機会を奪わずに歩かせることが、先ずは体力アップ、身体の土台をしっかりさせる大切な事と思います。
まあ…当然そこには履物や歩き方の問題もありますが、何より否応なく歩かなくてはならない通学での歩く機会も減っているので今後ますます子供の体力は心配ですね…

子供の体力向上とは決してスポーツレベルの向上ではありません。
是非日常的なお子様の歩く機会、増やしてほしいですね。
プロフィール

妹尾 巨知

Author:妹尾 巨知
北海道日高郡新ひだか町にある靴店です。
趣味のノルディックウォーキングや靴、健康に関する事をアップしていきます!
当店は「足元から健康を考えるお店」をコンセプトに
足に良い靴を中心にその他「ノルディックウォーキング」用ポールやバッグ類も扱っています。
靴の修理やお手入れも行っています。

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日常の中で自分の目に留まった風景を切り取った写真です。 ご覧になって下さいね。

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